光と風と時の部屋

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学習&ホラー小説「歴史教師と時空の落とし穴」5

「歴史教師と時空の落とし穴」5

「え?本当に良いんですか?」
「ええ、本当です。誠ですよ。さあどうぞ。」
「あら。有難う御座います!では、頂きます!(ラッキーッ!私がまだそれなりに美人だから良かったのかしら?これで美人じゃなかったら、どうなってたのかな?ま、いっか。でも嬉しいなあ。)」
と暦は微笑し、内心としては凄く喜んでいた。
 暦は、皿一杯に盛り付けられた団子を貪るように食べながら、笑顔で店の主人と色々話をしていた。
「美味しいですね。」
「有難う御座います。当店自慢の坊っちゃん団子ですので。ところで、何時間か何も食べられてなかったのですか?」
「はい。六時間程。(学校が終わった後、四時過ぎぐらいに、食堂で買ったパンを二個食べた切りだから、そんなもんかしらね。ここで本当の事言えないけど。)」
「へええ、では貴女はどちらからおいでなさったのでしょうか?六時間ですと、朝八時頃から食べてないのですか??御忙しそうのでしょうか?そりゃあ御腹も減りますよね。」
「ええ、まあ…………。」
「御仕事は?」
「え……あの…教師です…学校の先生です。」
「ほほう、先生ですか。じゃあ頭良い方なんですね。それで綺麗な先生でしたら、さぞモテるのではないですか。あ、すみません。」
「いえそんな。私は、そんな出来は良くないのです。」
苦笑いしながら、暦は御茶を飲む。抹茶もいける、甘い物は疲れが取れるし、苦い物は落ち着く、とこう思った。
 食べ終わると、暦はここを出ようとする。何とかワープしてしまう前に完食出来たようだ。ここで暦はほっとする。タダで団子も抹茶も好きなだけ貰えて満足だ、いい人に出会えて良かった、とこう思った。
「御馳走様でした。有難う御座います。……チュッ。(もう二度と会えないし、いい人だからサービスしておこうっと。)」
「は!(うひょーっ!困っちゃうなあ、でへへ。)そんな。」
暦が一つキスをすると、主人は顔を赤くして喜んだ。身長が百五十八センチある暦は、中腰になり、百五十センチ程の主人の首に両手を絡ませて徐にキスをプレゼントしたのだ。
「じゃあ、さようなら。」
暦は頭を下げると、店を出た。主人もしっかりと頭を下げると、手を振って見送ってくれた。
 暦の前に裂け目が現れたのは、人気(ひとけ)の無い通りの裏に回ったその時だった。
「満足シタカ?ウマカッタカ?」
 穴に入る前に、聞き覚えの無い声らしいものが暦の耳に響いたような気がした。

一七一五年には、金銀の海外流出を防ぐために白石が実施した「海舶互(かいはくご)市(し)新例(しんれい)」と言う長崎貿易の制限がある。長崎新令・正徳新令とも言う。
幕政の三大改革①としては、享保の改革(一七一六~四五年)と言うものがある。八代将軍吉宗が幕府権力の強化と財政立て直しを目指し、実施した改革だ。だが年貢増徴、享保の大飢饉により、農村は疲弊。百姓一揆や打ちこわしが急増し、社会は大きく動揺した。
目安箱と言う投書箱が設置され、小石側薬草園や小石川養成所、町火消などが実現した。
当時、金融業の事を「札差(ふださし)」と呼んでいた。
九代家重・十代家治に仕え、側用人から老中となった田沼(たぬま)意(おき)次(つぐ)の政治は、一七五七~八六年に掛けて行なわれた。銅・鉄・朝鮮人参などに座を設ける「専売制」があった。
一七八七年、老中に就任した松平忠信は十一代家斉を補佐し、農村の復興と緊縮財政を基本とする寛政の改革を行なった。幕政の三大改革②に当たる。しかし、厳しく改革を断行したので民衆の不満が田高まり、六年間で罷免された。
十二代家綱の信任を得た老中水野忠邦は一八四一年に、幕政の三大改革③となる店舗の改革を実施したが、成果が上がらず、以後、幕府権力は衰えて行った。これは一八四三年で終わった。風俗を取り締まり、奢侈な菓子・料理・衣服を禁止した「倹約令」、自由競争を奨励し、物価を引き下げる事を目的とした「株仲間の解散」などがあった。他には農村を復興させる為、農民の出稼ぎを禁止し、出稼ぎ者は強制的に帰村させた「人返しの法」、江戸・大阪付近の大名領五十万石を直轄領にしようとしたが、大名・旗本の反対に遭い実現しなかった「上知令」など。
塀の前に座り込み、どうしようもなくぼうっとしていた暦は、再び教科書を開いて色々復習していたのだった。
バッグの中を弄(まさぐ)っていると、奥の方から、皺くちゃになったメモ用紙が出て来た。
懐かしみながら、暦は思い出す。重要箇所だと参考書に書かれていた事を、紙切れによくメモして、暇があれば、出掛ける時に持ち歩き、読み返した物だった。たった一枚だけ、残っていたのだった。
江戸の「地租改正」について書かれていた。
実質的に一八七三~一八八一年に掛けて行なわれていた。

1.江戸時代の禁令を解く。
①田畑買勝手作の解禁(一八七一)。
②田畑永代売買解禁(一八七二)は、後に地券交付に。 
2.地租改正条例(一八七三)
 ①課税基準を収穫高から地価へ。
 ②税率は地価の三%(一八七七年に二.五%)。
 ③税金は土地所有者(地主)が金納。
 ④小作料は現物納のまま。
 ⑤寄生地主制の成立。
3.各地で地租改正反対一揆…愛知・岐阜・堺・茨城・三重など。

他、徴兵告諭(一八七二)、徴兵令(一八七三)。
 主な士族の反乱として、佐賀の乱(一八七四)、廃刀令(一八七六)、神風連(敬神党)の乱(一八七六)、秋月の乱(一八七六)、萩の乱(一八七六)では士族が挙兵、西南戦争(一八七七)では西郷隆盛、東上。

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