光と風と時の部屋

どうも、こんにちは。m(__)m(^^)/香川県在住の多趣味人です。中でも主な趣味は、読書や創作、運動、筋トレ、書道、カラオケ、音楽鑑賞等です。こちらでは、日記や小説の他、随筆やポエムの掲載、お勧めのグルメ紹介、また様々な役立つ商品の紹介等を行なって行きたいと思います。極力の極力で、皆様にとって、愉快で楽しめる且つ、為になる記事を書いて行けるよう、努力致します。どうか宜しくお願い致します。

小説(サイコホラー)『平成・酒呑童子』①

※こちらは前に私自身が、平成の終わり頃に

『恋愛や仕事や結婚がどんなにうまく行こうが、結婚とかをして家庭を持っても、またどんなに謙虚で優れた人間でいたとしても、全ての人間から好かれるなんて事は所詮は有り得ないし、人間社会に安息の場なんて、無い。なら将来いつかは、無人島かもしくは、山に籠って一人で暮らそうか、仙人にでもなろうか等と、大方、本気で考えたりしていた』

って事がありました。

その考えが妖怪化したのが、平成・酒呑童子こと『サカキ』になります。はい。😅👨😊

もし興味ありましたら、どうぞ。✋👨😊

もし、怖くて夜、眠れなくなったら、すみません。(汗)


「平成・酒呑童子」1

 夕刻五時。某ファミレスにて。

「全員、ドリンクバー注文したよね。」
「うん。」
「大丈夫だよ。」
「OK!!」
「そっか、よーーし、沢山飲むぞーーっ!あ、ダイエット中だから、御食事前には緑茶かあの減肥茶飲んだ方が良いわね。」
四人の女子高生達が、学校帰りにファミレスの店内にて、色々話し込んでいる。制服は、全員ブレザーだ。
「そうだ。皆、ちゃんと家には勿論、忘れずに申請してるわよね?夕食は食べて来るって。」
と、またもリーダーシップを取るかのように三人に声を掛けているのは、崇子(たかこ)と言うセミロングの女子高校生である。身長は一五七センチとごく普通だが、メンバーの中で一番活発でしっかり者だ。膝までの紺ハイソックスにローファーを着用しており、服装も性格も今時の女子高校生らしい感じだ。
「ええ、勿論よ。御父さんも残業で遅くなるから食べて来るって言ってたし。御母さんは体調不良で御飯作れないから、もう近所のコンビニで御弁当を買ってるんだって。」
と答えたのは、ロン毛の女子高校生、悠子。身長は一六○センチである。白ルーズソックスにローファーを着用。今時ルーズソックスは女子高生としては古いそうだが、美人で十分モテるので余裕を持っている。内心では、崇子達にはハンディのつもりでいるらしい。
「ええ、私もOKよ。と言うか、うちの親は今日も二人共残業よ。帰りにここ寄って軽食の予定だって。同じ、大手出版社Kだもの。徹夜だって珍しくないわ。もう、崇子ったら、チャラチャラしてるようで注意深いんだから。」
とウィンクしたのは、ショートカットの女子高校生、美智だ。身長は一六八センチと、四人の中で一番背が高く、性格はクールで大人びた性格であり、外観は見るからに知的美人と言う感じだ。紺ハイソックスだが、崇子と若干違って膝下より少し低めのところまでしか伸びていない。背が高く脚も長いので、膝までは届かないだけらしい。
「何それ、酷――い!そんなチャラチャラって言葉使う方もチャラいと思うなあ。」
と笑いながら膨れる崇子。
「ふふ。冗談よ。」
と右手で口を覆うように微笑む美智。
「へへ。そうだ、香里(かおり)は?」
「え?私は、今日も一人だから。うん。」
と控え目に答えたのは、香里と言う、ツインテールに眼鏡の女子高生である。ふくよかな体系で、白ハイソックスには黒のストラップ付きローファーだ。身長は一五一センチと最も小柄である。身長に増して、顔も童顔で一回り幼く見えるので、靴がストラップ付きなのは、どうせ幼く見えるからと、香里が尚且つ、自分で幼く見えるようにしたのである。趣味も、読書と言えど絵本収集、少女小説と、一番少女らしくて幼い印象を受けるのである。忘れっぽく運動神経も無いので、ネジが二、三本足りないとか中学の頃から冷やかされたりもしていた。家庭科と国語以外の教科はまるで駄目である。
 四人とも、高校三年生である。
「あ、そうね。香里のところは、ずっと両親共単身赴任で、一人だったわね。昔から香里の上手な香里が、自分で作って食べてるのだったわね。ごめんね。香里。」
「ううん、いいの。気にしないで。大丈夫だよ。」
と香里は微笑して答える。
「さあ、何食べる?私は、オムライスにしよっと!」
と崇子。
「じゃあ、私も同じで!」
と悠子。
「私は、ミートスパゲッティにするわ。香里は?」
と美智が問うと、
「私…私は…ハンバーグ定食。」
「まあ、リッチねえ!」
と悠子がウインクする。
 やがて、全員の料理が運ばれて来る。
「皆の御飯が漸く揃ったね。さあ、食べようか。」
と崇子が言う。
「うん。ああ、美味しいわ、このオムライス。」
「うん。あ、今日あの学年主任がさ……モゴモゴ。」
と崇子も食べ始める。
「……。」
「……。」
崇子と悠子が話している傍で、美智と香里は黙々と咀嚼している。

「じゃあまた来週ね。」
ファミレスを出ると、崇子は皆に手を振る。四人はそれぞれの帰路に付いた。今日は金曜日だ。
「うん、バイバイ。また来週。」
と美智は崇子に手を振り、悠子と香里にも手を振る。
「さてと。今日こそ、このルーズ洗うゾォ!」
と悠子は両足の爪先を立てて、自分の足元を見下ろしながら言う。
「うへっ。当たり前よ。悠子、あんた、そのルーズ、三日も穿きっぱだったでしょ!微妙に、こっちへも臭いが来てるわよ。納豆雑巾みたいな。」
美智は悠子に言う。
「分かってるって!ルーズは蒸れるけど、私、気に入ってるぅ。」
「自分のルーズソックスに向かって投げキッスしてどうすんの。」
美智は呆れて言う。

 家に着くと、崇子は二階にある自分の部屋に入り、ベッドに座る。紺ハイソックスを脱ぐと床に置き、鞄をベッドの上に置く。そして携帯電話を取り出す。某サイトを開いている。優良の出会い系サイトみたいなメル友募集サイトだ。
「ん?十万……!?」

翌日。土曜の夕方。
「ねえ、これでホントにくれるのね?」
「ああ、勿論。」
と、角刈りのノッポなスーツ姿の若い男性は答える。
ここは、某ホテルの一室だ。普通のホテルではなく、ラブホらしい。
 崇子は、ブレザーを脱ぎ、制服も脱ぐ。上はブラジャーだけになる。男は迫る。
「腋臭(わきが)がそんなにいいの?ほらっ!」
と、広げた両手は後頭部に当てたまま、右脇を差し向ける。男はクンクンと臭いを嗅ぐ。
「ねえ、何歳なの?」
「俺?二十代後半だけど、幾つに見える?」
「二十八、いや、二十七くらい?」
「まあそんなところかな。」
「職業は何?」
「ん?ああ、地方公務員だよ。」
「足のニオイもどう?」
と崇子は靴下を脱ぐと、両足裏を差し向ける。
「新鮮な、レモ…いや、納豆だね。」
「もう!昨日から同じ靴下穿いててあげたんだから、感謝してよね。」
「ああ、勿論するさ。」
男は、足裏を舐めながら言う。
「ふう……次は、何?」
と崇子は再びベッドにゆっくりと腰掛ける。
「ちょっと休憩かな。」
「じゃあ、私、ユーチューブでちょっと音楽でも聴こうっと。」
とアップテンポの曲を掛ける。
♪♪♪
「やあ、こんな感じかい?」
と男は出鱈目にダンスしながら崇子に迫る。
「もう!休憩の邪魔しないでよ!」
崇子は怒ってそっぽを向く。
「あ、ゴメン、ゴメン。スイマセン。」
「…っぷ!キャッ!」
男は興奮したのか、崇子の胸に思いっ切り飛び込んで来た!
「急に、何すんのよ!ちょっと!」
吃驚した崇子は、思いっ切り男を突き飛ばす。
「アアッ!」
奇抜な形に突き出ていた柱の角に、男の首は思いっ切り刺さり、男は目を開けたままくたばってしまった。
「どうしよう……。」