閻魔大王(観世音菩薩)について。

Q　閻魔大王は、地獄及び閻魔庁の者で一番、頭良いのかどうか云々と言うよりも、この世で一番肇に亡くなられた事で、やむを得ずそのような能力や役割が神によって勝手に与えられている、と言った所でしょうか？

A　飽くまで、仏典の記載だと、

地獄には居ませんし、私達とは全く違う種類の「魂」ではないそうです。

閻魔大王は、別名、閻魔天とか、
ヤマ天とか言う下から三つ目の「天界」に生まれ変わった「魂」の中のトップ、王様だそうです。

地獄、餓鬼、動物、人間、阿修羅、天界の６つの世界を輪廻転生する魂を、生前の善行や悪業と言うカルマに応じて、低い世界や高い世界へ導く役職を持つ世界に生まれ変わった魂。

第三天界、つまり閻魔天、別名、ヤマ天へ生まれ変わるためには、生前に修行し、生死に影響できる能力を培えた魂が、死後に、その力を使う天へ転生する。

仏教は輪廻転生を語りますし、天界の魂、つまり、閻魔天に転生し王様となった魂でも、いずれ閻魔天から死に、閻魔天での生活に応じて、今より落ちたり上ったりする転生を繰り返す。

仏典にも、閻魔天が「多くの魂を裁いてるけど、私でも死と輪廻転生の輪から逃れられない」「BUDDHAに出会い、苦しみの輪廻から解放されたいものだ」という記述があるそうです。

下から「第三天界」なので、それより上の天界がある。

更に天界を最高とする輪廻転生するサイクルから解放された仏弟子や、更に他の魂で、苦しみの輪廻転生のサイクルから解放させる能力を持ち実践する完成者、ブッダという修行の完成者の状態もある。

簡単にまとめると、閻魔大王は
「地獄ではなく天界にある」
「死後の魂の転生に影響する仕事をしてる」
「自身が生前に生死に影響できる能力を修行して有して死んで、それを使う世界に生まれた」
「自身も転生をして、輪廻から逃れていない魂」

本当に、どんな存在かは、シャカムニのように見聞きし、実際に行ける神通力を得て、全ての世界を理解した魂のみが認識し理解し、語れるのでしょう。

また、色々な言葉の使い方もあるので、個々人や宗派で「閻魔大王」という言葉の解釈も違うと思われます。

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